07.19【阿部浩明先生】身体軸が傾斜する姿勢定位障害の理解 〜pusher症候群編〜(LIVEセミナー/ZOOM)
商品説明
「まっすぐにならない患者」に、どう対応すべきか?
押す、傾く、支えることを拒む──その背景にあるのは〇〇のズレだった。
Pusher症候群(Pusher Behavior:PB)は、脳卒中後の姿勢障害の中でも特異な存在です。
麻痺側に身体軸を傾け、介助に対して抵抗する「押す」という行動が、
私たちの想像を超える“直立の認知エラー”から生じている可能性があるとしたら?
本セミナーでは、Pusher症候群の定義から最新研究、実践的な介入技術までを
エビデンスと臨床経験の両面から、徹底的に解説します。
🔍 セミナーの見どころと学べること
①Pusher症候群の正しい理解と評価法
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押す・傾く・抵抗する ― 3つの特徴
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SCP / BLSなど、国際的に信頼される評価指標の使い分け
②出現率・回復過程・責任病巣の最新知見
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回復に時間がかかる脳画像パターンとは?
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SPV(姿勢的垂直定位)とSVV(視覚的垂直定位)のズレ
③押す現象に対する具体的な介入技術
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鏡や手がかり刺激を用いたフィードバック治療
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長下肢装具による立位訓練
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押す力を「使わせる」ための非麻痺側リーチ課題
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階段昇降での劇的なafter effectとは?
④Welwalk vs KAFO 臨床試験(2025最新)
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多施設RCTで得られた歩行介入の効果とは?
講演概要
Pusher症候群(Pusher現象, Pusher behavior)は脳損傷後に出現する著しい姿勢定位障害の一つであり、脳卒中者を対象とした場合に10〜15%程度出現する事が明らかになっています。麻痺側に身体軸が傾斜し、それを修正しようとする他者の介助に対して抵抗し、積極的に非麻痺側の上下肢で床や座面を押してしまう現象を指します。この現象は介助に抵抗してしまうため介助量は著しく増大し、結果的に座位や立位の保持さえ困難となるためリハビリテーションの進行を妨げてしまい、治療に難渋してしまうことがあります。
しかし、この現象をよく知ることによって、セラピストとして設定すべき具体的な治療の方針が明確化できるようになると思います。多くの症例においてこの現象は改善していくことが知られていますが、その消失が早い症例ほど予後良好であることがわかっています。
つまり、本現象を理学療法士の介入によって早期に改善させることは非常に意味があることなのです。
本現象を理解して治療にあたる上で必要となる、本現象の定義や特徴、評価方法、出現に関わるメカニズム、関連病巣、治療概念そして具体的な介入方法、特に治療効果についての研究の最新の結果を含めて解説いたします。
【セミナー内容】
●前半 本現象の定義や特徴、評価方法、出現率や回復特性などの疫学について解説します。
●後半 本現象の出現メカニズム、関連病巣、治療概念、介入方法、研究による治療効果の解明結果について解説します。
【到達目標】
本現象を正しく説明でき、他の姿勢定位障害との鑑別が自信を持ってできるようになることを目指します。鑑別が正しければ治療プログラムは的確なものになる事が期待できます。またメカニズムを考慮した具体的治療プログラムの選定を行えるようになることを目指します。
【参考資料】
高次脳機能障害に対する理学療法 文光堂 本書籍ではpuhser現象について詳細な解説がなされております。




シルバー・ゴールド会員:無料(要申込)

1997年 KKR宮城野病院勤務
2003年 東北文化学園大学医療福祉学部勤務
2003年 東北大学大学院医学系研究科博士前期課程入学
2005年 東北大学大学院医学系研究科博士前期課程修了(障害科学修士)
2005年 一般財団法人広南会広南病院理学療法室(主任)
2007年 同リハビリテーション科(総括主任)
2007年 東北大学大学院医学系研究科博士後期課程入学
2010年 仙台保健福祉専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2012年 東北大学大学院医学系研究科博士後期課程修了(医学博士)
2012年 東北大学大学院医学系研究科非常勤講師〜現在に至る
2014年 東北保健医療専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2015年 郡山健康科学専門学校 非常勤講師〜現在に至る
2017年 新潟医療福祉大学 非常勤講師〜現在に至る
2021年 福島県立医科大学保健科学部 准教授
【賞罰】
第43回日本理学療法学術大会大会長賞
第18回日本意識障害学会会長賞
第33回中村隆賞
第48回日本理学療法学術大会最優秀賞
【主な社会活動】
日本神経理学療法学会 運営幹事(〜2021年6月)
「理学療法学」 編集委員(〜2021年6月)
「理学療法の歩み」 査読委員
「Physical Therapy Research」 Editorial board member(〜2021年6月)
「Journal of Rehabilitation Neurosciences」Associate member of the editorial board
「International Journal of Physical Medicine and Rehabilitation」 Review board member
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