02.06【勝木秀治先生】腱板断裂に対する理学療法 疼痛と可動域制限の解釈とその対応(リピート配信)
商品説明
2025年8月30日に開催したLIVEセミナーの録画を配信します。
なぜ、腱板断裂に対する“正しい評価”が臨床に必須なのか?
腱板断裂では、疼痛や可動域制限、筋力低下、代償動作など多様な症状が複雑に絡み合います。しかし、症状を正しく捉えずに治療を進めると、インピンジメントや拘縮、長頭腱障害など二次的な病態を見落とし、適切なアプローチを逃してしまう危険があります。腱板は**「動的安定化」と「静的安定化」を担う二重機能組織。わずかな断裂サイズや関節包の拘縮の有無が、疼痛パターンや可動域に大きく影響を与えるため、病態の正確な見極めが臨床成績を左右します。
本セミナーで得られる知識と視点
腱板断裂の形態と症状のつながり 部位別疼痛の特徴、断裂腱による症状の違い、筋力低下と代償動作の関係を詳細に解説。
インピンジメントの多角的理解 肩峰下・烏口突起下・前上方・インターナルインピンジメントを分類し、疼痛発生メカニズムを明確化。
可動域制限の原因と対応 自動・他動の差、拘縮の有無、関節包の影響を整理し、臨床で役立つ評価基準を提示。
長頭腱や肩甲骨機能不全の見極め方 二頭筋長頭腱の障害や肩甲骨マルアライメントが腱板断裂症状に与える影響を徹底解説。
実践的アプローチと評価のポイント
ステップごとの疼痛評価法 Full/Empty Cam TestやSpeed Testを活用し、収縮時痛とインピンジメント由来の痛みを分けて捉える。
インピンジメント回避のための可動域アプローチ 後方関節包・小胸筋・大胸筋・肩甲骨可動性への介入で、骨頭求心位を整える戦略を解説。
結帯動作・挙上動作の再獲得プロセス ステップ①骨頭後方誘導 → ステップ②肩関節伸展 → ステップ③複合伸張 → ステップ④肩甲骨前傾誘導までを詳細に解説。
腱板断裂の病期に応じた対応法を徹底解説
腱板断裂では「急性期・亜急性期・慢性期」で症状と対応が大きく異なります。
急性期(発症〜3週間) 徹底した疼痛管理と良肢位保持、可動域獲得は急がない。
亜急性期(3〜8週間) 疼痛と動作時痛の鑑別、インピンジメント評価が鍵。
慢性期(8週以降) 拘縮やマルアライメントを考慮し、体幹・肩甲骨機能を含めた積極的介入へ。
こんな方におすすめ
・腱板断裂の評価・治療に自信を持ちたい理学療法士
・肩関節の疼痛メカニズムを深く理解したいセラピスト
・インピンジメント・拘縮・長頭腱障害など複雑症例に対応したい方
・動作再獲得のプロセスを体系立てて学びたい方
【講師概要】
腱板断裂の臨床症状には、疼痛、可動域制限、筋力低下などがありますが、損傷の程度とこれらの症状が必ずしも一致するわけではありません。本セミナーでは、腱板断裂の中でも特に疼痛と可動域制限に焦点を当て、それぞれの解釈と対応方法について詳しく解説します。
学びのポイント:
①腱板断裂と疼痛の関係性
腱板断裂により生じる疼痛が腱板由来かどうかを見極めることが重要です。例えば、腱板断裂の影響で上腕二頭筋長頭腱にも症状が現れるケースは少なくありません。本セミナーでは、腱板断裂による多様な疼痛の原因と、それを評価するためのポイントを臨床的な視点から説明していきます。
②腱板断裂と可動域制限の関係性
腱板断裂に伴う関節包の機能破綻や骨頭求心位の乱れが、可動域制限の大きな要因となります。特に、完全断裂では骨頭が偏位しやすく、拘縮や不安定性が複雑に絡み合うことが多いです。本セミナーでは、腱板断裂の可動域制限の解釈とその対応説明します。
シルバー・ゴールド会員:無料(要申込)
1999年4月 関東労災病院リハビリテーション科(現中央リハビリテーション部)入職
2010年9月 主任理学療法士
2013年3月 日本理学療法士協会 専門理学療法士(運動器)取得
2017年4月~ 東海大学医学部基礎医学系生体構造機能学領域 客員研究員
2022年3月 博士(医学)取得
【書籍】
スポーツ外傷・障害に対する術後のリハビリテーション 改訂第3版(運動と医学の出版社2022)
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