本番組は、「下肢拘縮シリーズ」の完結編——書籍『足関節拘縮の評価と運動療法』と連動した書籍連動番組です。著者の村野勇が、書籍の第4章・第5章、すなわち足関節の底屈・背屈可動域制限の評価と運動療法を、自ら実演で解説します。
足関節は、全身の運動連鎖で唯一地面と接する「土台にして軸」。その拘縮は膝・股関節・脊柱への代償を招きます。本番組の核心は、超音波(エコー)で可視化した組織の動態です。組織が滑り・たわみ・癒着する様を捉え、「長さ」ではなく「滑り」から拘縮を解く視点を、著者本人のデモンストレーションで学べます。

この番組の3つの特徴
書籍連動番組は、書籍では伝えきれなかった内容・文章では伝えづらかった部分を、著者自らが実演解説する番組カテゴリです。本番組は、超音波画像で拘縮病態を可視化した『足関節拘縮の評価と運動療法』と連動しています。
書籍の評価・アプローチを、著者本人が実演解説
書籍で紹介している評価・治療アプローチを、著者の村野勇本人がデモンストレーション。指の当て方・剪断の方向・組織を捉える深さなど、文章と図では伝えづらいディテールを映像で確認できます。
底屈・背屈——足関節拘縮の要所を、超音波の視点で
エピソードは書籍の第4章(底屈制限)・第5章(背屈制限)に対応。皮膚・筋膜・伸筋支帯の滑走性を、超音波エコーで可視化された動態に基づいて解説。「長さ」ではなく「滑り」から拘縮を解きます。
書籍と映像の往復で、技術として定着させる
各エピソードは書籍の章内容に対応しています。読んでから観る、観てから読み返す——紙面の機能解剖と映像の手技を行き来することで、エコーがなくても組織の動きをイメージできる触知力が身につきます。
書籍の要点を、図解で先取り
「滑走性」「浮き上がり」「解大」——底屈・背屈の可動域を左右する3つの鍵です。まず図でつかみ、番組では著者本人の実技で理解を深めます。

「長さ」より「滑り」:軟部組織の滑走性
拘縮を「筋が短い」だけで捉えない。皮膚・浅筋膜・深筋膜・筋が層ごとに独立して滑る"遊び"が失われると、たとえ筋長が足りても詰まり感や代償が生じます。長さの前に滑りを見る——本番組を貫く視点です。

前脛骨筋の"浮き上がり"
背屈時、前脛骨筋は脛骨から浮き上がって滑走します。癒着で骨に張り付いたままだと腱の起動が変わり、背屈が出ません。骨と筋の間に"解体スペース"を作る徒手操作で、滑走を取り戻します。

伸筋支帯の"解大"
足関節前面の伸筋支帯は、背屈時に腱の浮き上がりに合わせて"広がる(解大)"必要があります。ここが硬いと腱が骨に留められ、趾の過伸展などの代償が出る。支帯付着部への剪断操作で滑走を再獲得します。
担当講師:村野 勇
2000年 国際医療福祉大学卒業、理学療法士免許取得。足尾双愛病院を経て2002年より土浦協同病院に勤務。2012年 茨城県立医療大学 博士前期課程修了。運動器・内部障害専門理学療法士、整形外科リハビリテーション学会 認定グレードAA。著書に『足関節拘縮の評価と運動療法』(運動と医学の出版社)、『運動器理学療法超音波フロンティア』(分担執筆)など。
エピソード一覧
- ①底屈制限における前方組織の戦略的意義
- ②軟部組織の階層構造(浅筋膜/深筋膜)と病態メカニズム
- ③ヒアルロン酸と滑走不全 ― 拘縮は可逆的か
- ④皮膚・皮下組織の動態評価(骨上 vs 筋膜上の判別)
- ⑤超音波エコーによる動態観察(厚み・輝度・境界)
- ⑥伸筋支帯と前方筋群(TA・EHL・EDL・第3腓骨筋)の評価
- ⑦3D的自由度の喪失と代償動作の分析
- ⑧滑走操作(カウンター・グライド&せん断力)
- ⑨3D的可動性の再獲得 ― 解体スペースをつくる
- ⑩固定期間中からの早期介入
- ①背屈制限における軟部組織評価の戦略的意義(可動性と滑走性)
- ②皮膚・筋膜性拘縮の病態メカニズムとファシアの機能
- ③浅筋膜と深筋膜の比較(力の伝達・運動連鎖)
- ④超音波エコーによる軟部組織の動態評価
- ⑤支持帯の解大・腱の浮き上がり・層間の独立可動性
- ⑥皮膚移動性の評価(運動軸と領域別の滑走性)
- ⑦伸筋支帯の機能解剖と背屈制限の評価
- ⑧代償動作の分析(趾の過伸展・外反代償)
- ⑨実践的運動療法:骨上/筋膜滑走/自動運動の併用
- ⑩軟部組織の自由度回復(浮き上がり・滑り・広がり)
※各エピソードは書籍『足関節拘縮の評価と運動療法』の章内容に対応しています。内容は変更する可能性があります。
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連動書籍
この番組は、書籍『足関節拘縮の評価と運動療法』と連動しています。番組とあわせて読むことで、評価から運動療法までの理解が深まります。

足関節拘縮の評価と運動療法
「下肢拘縮シリーズ」の最終章。足関節拘縮を、超音波画像で可視化した拘縮病態から解説する専門書です。関節拘縮の基礎知識、足関節の機能解剖、腫脹管理、底屈・背屈の可動域制限、症例提示までを収載します。
徹底した医学論文からの裏付けと、臨床に即した超音波画像による組織の動態観察——正常な動きと異常な動きを症例で比較できるため、エコーがなくても組織が動くイメージを持って徒手操作に臨めます。50年前のセラピストが読んでも、50年後が読んでも学べる一冊です。
※試し読み(ebook)は現在準備中です。公開までしばらくお待ちください。
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