触診とは、骨や筋を探し当てるだけの技術ではなく、患者の身体から情報を読み取り、評価と治療をつなぐための臨床技術です。本コースでは、小野志操先生が長年の臨床で培ってきた触診の考え方をもとに、「なぜそこを触るのか」「触れて何を判断するのか」「その情報をどう治療へ生かすのか」を体系的に解説します。
骨ランドマークの触診から始まり、軟部組織の評価、圧痛所見の解釈、さらに触診から治療へつなげる思考まで、臨床に必要なプロセスを段階的に習得。①身体から情報を読み取る力、②触診を治療へつなげる力、③新しい症例にも応用できる、臨床で使い続けられる力——教科書では学べない臨床触診を、基礎から実践まで積み上げる構成です。
このコースで学ぶ3つのポイント
単に「体に触れる」作業ではなく、考えながら触る——。問診・画像所見・整形外科テストと組み合わせ、限られた臨床時間のなかで「評価即治療」を遂行する力を養います。
運動器疾患を診るうえで必要な「ものの考え方」
なぜ触診が必要なのか、臨床で私たちは何と戦っているのか。痛みが生まれ、組織が硬くなる生理学的メカニズムから「治療の考え方」までを整理し、触診の土台となる思考を身につけます。
触診技術によって「何が分かるのか」
圧痛所見、組織の性状と滑走性、アライメント、筋収縮の状態——正確な触診が捉える臨床上きわめて重要な4つの情報を学びます。
触診技術を「上達させるための基本」
感覚を研ぎ澄まし、狙った組織を正確に触り分けるための4つの基本テクニックを習得。頚部から足先まで、全部位に共通する触診の土台です。
上達のための4つの基本テクニック
触診の精度は、センスではなく「技術」です。ここでは4つのテクニックの入口だけをご紹介します。具体的な手順と臨床での使い方は、講義のなかで体系的に解説します。

感度を最大限に引き出す「指の使い方」
触診の精度は、どの指で・どのように触れるかで大きく変わります。感覚の感度を最大限に引き出す指の使い方で、筋の起始から停止まで、組織を見失わずに追いかけられるようになります。

基準となる「骨の触り方」
すべての触診の基準は、ランドマークとなる骨。ただしただ押さえるだけでは、正確には捉えられません。骨の輪郭をきれいにトレースするための「当て方」があります。

関節の「隙間」の捉え方
骨と骨のあいだの溝は、ただなぞるだけでは捉えられません。指の当て方に“ある操作”を組み合わせることで、指の下の溝、さらにその奥の深部組織まで捉えられるようになります。

層(レイヤー)の触り分け方
何層にも重なり合う筋肉は、指の圧だけでは押し分けられません。解剖学の知識で、狙った層だけを浮かび上がらせる——触り分けの核心です。
担当講師:小野 志操
運動器・スポーツ領域を専門とする理学療法士。畿央大学大学院で健康科学修士を修め、専門理学療法士(運動器/スポーツ)、整形外科リハビリテーション学会 特別上級指導員(認定AAA)を取得。京都下鴨病院や多根総合病院整形外科などで臨床研鑽を積み、現在は株式会社 運動器機能医科学インスティチュートのCEOとして、複数の整形外科・スポーツクリニックの顧問・技術顧問を務める。
クール動画一覧
- ①運動器疾患を診るうえで必要な「ものの考え方」(痛みの生理学と治療の考え方)
- ②触診技術によって何が分かるのか(圧痛所見・組織の性状と滑走性・アライメント・筋収縮)
- ③上達のための4つの基本テクニック(指・骨・関節・層の触り方)
※内容は変更する可能性があります。
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