理学療法士として長年、数多くの難治性症例に向き合ってきた赤羽根良和先生が、肩関節の評価と治療を全17クールで体系化した実践臨床コースです。PT・OTの必読書『肩関節拘縮の評価と運動療法』の思考を、講義と実技映像でそのまま学べます。
赤羽根先生が一貫して説くのは、「ゴッドハンド(神業)は存在しない。解剖学・機能解剖学の理解と、丁寧な仮説検証の繰り返しだけが、真の治療結果を生む」という姿勢です。痛む局所(木)を診る力と、全身のアライメント・運動連鎖(森)を診る力を同時に鍛え、「なぜ痛みが起きているのか」を解剖学的根拠から捉え直す。触れば治る手技ではなく、どんな難症例にもブレずに答えを導く臨床推論の型を身につけるコースです。
このコースの3つの特徴
「解剖学の知識を、目の前の患者さんの治療にどう活かすのか」——本コースは、痛みの原因を突き止める推論モデル・組織ごとの病態鑑別・臨床で最も難しい動作制限の攻略という3つの柱で、明日の臨床がすぐ変わる知識と技術を伝えます。
ゴッドハンドは存在しない——解剖学と仮説検証で「再現できる治療」へ
赤羽根臨床の核心は、神業ではなく「解剖学的根拠 × 徒手での仮説検証」。痛む場所そのもの(同側)から、対側の硬さ、隣接関節・全身の運動連鎖へと、数秒の徒手操作で原因を絞り込む——この ICA理論 の思考回路ごとインストールします(詳細は次のセクション)。
「可動域制限=ストレッチ」を捨てる——組織別の病態鑑別
拘縮を作る組織は皮膚・筋・筋膜・脂肪体・靭帯・血管神経と多岐にわたり、病態も治療も別物です。筋性拘縮ひとつでも攣縮・短縮・滑走不全を鑑別し、等尺性収縮・愛護的ストレッチ・滑走操作を使い分ける。星状神経節やQLS(四辺形間隙)など、デリケートな領域を安全に治療する技術まで学びます。
臨床で最も難しい「結帯・結髪動作」を機能解剖から攻略
手を後ろに回す(結帯)・頭の後ろへ回す(結髪)——多くのセラピストが苦手とする動作制限を解剖学的に解体します。骨頭の軸ブレを防ぐ「後方へ押し込みながら内旋を誘導する」関節操作や、肩甲下筋下部繊維・烏口腕筋の滑走改善など、劇的な変化を生む実技を習得できます。
痛みの原因を特定するICA理論
「なぜ、治療しても痛みが戻るのか」——その答えは、痛む場所の外にあることが少なくありません。ICA理論は、痛みを「木(局所)」だけでなく「森(全身)」から捉え、原因を同側(I)・対側(C)・隣接(A)の3層で整理する臨床推論モデル。臨床ではI→C→Aの順に仮説検証を進めるのが、最も効率的で安全なロードマップです。それぞれの評価と治療の具体的な手順は、講義のなかで体系的に解説します。

Ipsilateral(同側)——痛む場所そのものが原因
痛みの「要因」と「発生部位」が一致している一次的要因(Primary)。筋・滑液包・腱板・関節包などの局所組織に生じた滑走不全や硬さを、圧痛と徒手操作の仮説検証で特定し、直接アプローチします。すべての臨床推論の出発点です。

Contralateral(対側)——反対側の硬さが、痛みを生む
原因が関節を挟んだ「反対側」にある二次的要因(Secondary)。肩の後方組織(後方関節包・棘下筋・小円筋)が硬いと、骨頭が前上方へ押し出される「軸ブレ(オブリゲート・トランスレーション)」が起き、前方が挟み込まれて痛む。痛む前方ではなく対側を治療し、正しい求心位を取り戻す——「治療してもすぐ戻る痛み」を解く鍵です。

Adjacent(隣接・遠隔)——全身の連鎖が、肩に集まる
痛む肩ではなく、頚部(ストレートネック)・胸椎後弯・骨盤帯のアライメント不良が原因の二次的要因(Secondary)。動かない部位の代償が肩へ集中します。姿勢を補正した状態で動かして起点を見極め、運動連鎖の上流から負担を取り除きます。
担当講師:赤羽根 良和
運動器リハビリテーションの現場で30年以上の臨床経験を積む理学療法士。著書『肩関節拘縮の評価と運動療法』はPT・OTの必読書として広く読まれる大ベストセラー。他にも多数の講義やセミナーを行い、多くの治療家に衝撃を与え続けている。
クール動画一覧
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