肩関節は、肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・肩鎖関節・胸鎖関節が協調して働く複合体です。挙上に必要な仕事量を「100」としたとき、その負担は体幹・下肢を含む全身へ配分されます。連鎖のどこかが機能を欠くと、不足分を肩甲上腕関節が肩代わり(Overload)し、ストレスと痛みが蓄積する。本コースは、肩を局所で診る視点から全身の運動連鎖として捉える視点へ、臨床思考を組み替えます。
痛みは、肩甲上腕関節(関節包内)・第2肩関節(肩峰下)・肩鎖関節・結節間溝という独立した4つの部位のいずれかで発生します。「この辺りが痛い」という曖昧な訴えに頼らず、ストレステストで標的を絞り込む4病態鑑別と、なぜそこに負担が集中したかを読む機能評価を掛け合わせ、評価から治療方針を導く。全11クールを通じ、当てずっぽうの治療を排し、臨床から曖昧さを排除する手順を扱います。本コースは、千葉慎一の著書『肩関節の極意』(運動と医学の出版社)をベースに、動画ならではの深掘りと実技デモで展開します。
このコースの3つの特徴
肩を単一の関節でなく複合体として捉え、全身の運動連鎖から痛みの発生源を突き止める。評価を「作業」で終わらせず、治療へ直結させる臨床思考を養います。
仕事量100で「代償」を読み解く
肩挙上に必要な仕事量100が各部位にどう配分されるかを基準に、どこが機能不全で、どこが過剰負担(Overload)しているかを根拠を持って説明できるようになります。
肩を「全身の運動連鎖」で捉える
下肢・骨盤から肩甲上腕関節へ連なる運動連鎖で肩を診る視点が身につき、局所に触れる前に骨盤・胸郭・鎖骨へ介入の的を移せます。
評価を「作業」で終わらせない
ストレステストの陽性・陰性判定で止めず、どの組織を介助すれば痛みが消えるかまで確かめる。評価から治療方針を一本の論理で導く思考プロセスが身につきます。
痛みの発生源を絞り込む4つの鑑別
肩の痛みは、独立した4つの部位のいずれかで起きます。各部位に対応するストレステストで標的を一つに特定する——ここでは代表的なテストの入口だけを紹介します。所見の解釈と鑑別の手順は、講義のなかで体系的に扱います。

第2肩関節(肩峰下)
ニーアテスト(+ホーキンス)で肩峰下の衝突を評価する。陽性所見の解釈と他部位との鑑別の手順は、講義のなかで扱います。

肩鎖関節
水平内転(ハイアーク)で肩鎖関節への負荷を再現する。アシストを加えて痛みが消えるかを確認するまでの流れは、講義のなかで扱います。

結節間溝
スピードテストで上腕二頭筋長頭腱由来の痛みを確認する。触診との組み合わせや鑑別の手順は、講義のなかで扱います。

肩甲上腕関節(関節包内)
モディファイド・クランクテストで関節後方深部の痛みを確認する。関節包内インピンジメントを疑う所見の取り方と解釈は、講義のなかで扱います。
担当講師:千葉 慎一
読売ジャイアンツの専属トレーナー(1995年)を務めた経歴を持つ、肩関節を専門とする理学療法士。トップアスリートの現場から臨床の第一線まで、肩関節疾患の評価・治療で豊富な経験と確かな実績を重ねてきた。その知見を集約した著書『肩関節の極意』(運動と医学の出版社)は、多くの治療家に読み継がれている。
クール動画一覧
- ①肩関節複合体の理解
- ②肩甲上腕関節操作に必要な機能解剖(屈曲・外転)
- ③肩甲胸郭関節操作に必要な機能解剖(屈曲・外転)
- ④肩鎖・胸鎖関節操作に必要な機能解剖(屈曲・外転)
- ①胸郭の動きと肩関節の関係
- ②骨盤の動きと肩関節の関係
- ③下肢の動きと肩関節の関係
- ①評価から治療までの思考プロセス
- ②ストレステストのポイント
- ③肩鎖関節に対するストレステスト
- ④第二肩関節に対するストレステスト
- ⑤関節包に対するストレステスト
- ⑥結節間溝に対するストレステスト
- ①肩甲上腕関節の可動域評価
- ②腱板の機能評価
- ③肩甲胸郭関節の可動域評価
- ④鎖骨・肩鎖関節・胸鎖関節の評価
- ①体幹の可動性評価
- ②体幹筋の評価
- ③骨盤・下肢の評価
- ④姿勢から分かる肩の動き
- ①肩関節治療において重要な病期の理解
- ②肩関節治療に必要な“痛み”の解釈
- ①第2肩関節の痛みに対する治療目的と治療目標
- ②第2肩関節の痛みに対する急性期の対応
- ③第2肩関節の痛みに対する慢性期の対応
- ④肩甲上腕関節の痛みに対する治療目的と治療目標
- ⑤肩甲上腕関節の痛みに対する急性期の対応
- ⑥肩甲上腕関節の痛みに対する拘縮期の対応
- ⑦肩甲上腕関節の痛みに対する回復期の対応
- ①結節間溝の痛みに対する治療目的と治療目標
- ②結節間溝の痛みに対する急性期の対応
- ③結節間溝の痛みに対する慢性期の対応
- ④肩鎖関節の痛みに対する治療目的と治療目標
- ⑤肩鎖関節の痛みに対する急性期の対応
- ⑥肩鎖関節の痛みに対する慢性期の対応
- ①4つの部位に共通する治療(腱板筋の収縮)
- ②4つの部位に共通する治療(肩甲骨の可動性の改善)
- ③4つの部位に共通する治療(肩甲骨の固定性の改善)
- ④4つの部位に共通する治療(体幹への介入)
※2026年4月〜2027年2月にかけて順次配信。内容は変更する可能性があります。
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本コースは UGOITA Plus ゴールド会員限定。配信済みのクールは入会当日から視聴でき、他のすべての臨床コースとオンラインセミナーも追加料金なしで見放題です。全11クールは2026年4月〜2027年2月にかけて順次配信します。
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