01.30 【赤羽根良和先生】赤羽根先生の肘・前腕・手関節深掘りシリーズ 第1回 肘関節・前腕の付着部障害に対する機能解剖と治療戦略 〜筋・腱の動態と組織間滑走を改善する運動療法〜(LIVEセミナー/ZOOM)
商品説明
なぜ、肘の痛みは長引くのか。
肘関節の外側や内側に痛みを訴える患者さんに対して、ストレッチや筋力トレーニング、患部への徒手療法を行っても、思うように症状が改善しないことがあります。
特に、外側上顆炎や内側上顆炎などの付着部障害では、疼痛が軽減しても、日常生活や仕事で手を使うと再び痛みが生じる症例も少なくありません。
こうした症例を理解するうえで重要になるのが、筋・腱の付着部構造と、関節運動に伴う組織間の滑走性です。
筋・腱の付着部には、筋収縮による牽引力だけでなく、関節運動に伴う圧迫力や摩擦力など、さまざまな力学的ストレスが加わっています。
そのため、痛みのある腱だけに着目するのではなく、周囲の筋・腱・靱帯・関節包がどのように動き、どこで滑走し、どのような負荷を受けているのかを理解する必要があります。
本セミナーでは、肘関節・前腕の付着部障害を、機能解剖学と組織間滑走の視点から掘り下げ、評価から治療へつなげる考え方を学びます。
付着部障害を理解する鍵は、「牽引力」だけではない。
腱付着部の障害を考えるとき、筋収縮によって腱が引っ張られる「牽引ストレス」に注目しがちです。
しかし、肘関節周囲の腱や靱帯は、骨の表面に沿って走行し、関節運動に伴ってその位置や張力を変化させています。
特に重要なのが、Wrap around構造です。
これは、筋・腱・靱帯などが骨や周囲組織に接触しながら走行し、力学的負荷を受け止める構造を指します。
例えば、外側上顆炎に関係する短橈側手根伸筋(ECRB)は、肘関節の伸展運動に伴って上腕骨小頭付近を滑走します。また、前腕の回内・回外運動では、橈骨頭の動きに応じて周囲の伸筋群や靱帯にも伸張性と滑走性が求められます。
つまり、付着部に生じる痛みを理解するには、「どの筋が付着しているか」だけでなく、「その筋・腱が運動中にどのように動くのか」まで捉えることが重要です。
本セミナーでは、こうした組織の動態を解剖学的に整理し、付着部障害が生じる背景を詳しく解説します。
外側上顆炎・内側上顆炎を、どこまで評価できていますか。
外側上顆炎や内側上顆炎では、疼痛部位や圧痛だけで治療対象を判断することは容易ではありません。
例えば、外側上顆周囲には、短橈側手根伸筋、総指伸筋、回外筋、肘筋、外側側副靱帯、関節包など、さまざまな組織が密接して存在しています。
これらは互いに連結しながら、肘関節の屈曲・伸展や前腕の回内・回外に伴って動いています。
そのため、疼痛の評価では、
どの筋に負荷をかけると痛みが再現されるのか
関節肢位を変えると症状はどう変化するのか
皮膚や周囲組織の滑走を変えると疼痛は変化するのか
患部以外の筋や組織が、症状に関係していないか
といった視点が重要になります。
本セミナーでは、前腕伸筋群・屈筋群に対する疼痛テストに加え、皮膚の牽引や除圧を組み合わせた評価方法も取り上げます。
疼痛を再現するだけでなく、条件を変えることで症状がどう変化するのか。
その変化を手がかりに、治療対象となる組織を絞り込むための臨床思考を学びます。
組織間の滑走を改善し、運動療法へつなげる。
評価によって問題となる組織を推察できても、その後の治療をどのように組み立てるかが重要です。
付着部障害に対する運動療法では、患部の筋を伸張したり収縮させたりするだけでなく、患部周囲の組織が円滑に滑走できる環境を整えることも治療の視点となります。
本セミナーでは、短橈側手根伸筋や総指伸筋をはじめ、回外筋、肘筋、尺側手根伸筋、外側支持組織などに着目し、組織ごとの解剖学的特徴を踏まえた選択的な治療操作を解説します。
さらに、患部だけでなく、同じ運動に関わる筋群や拮抗筋群との関係にも目を向けます。
・患部周囲の滑走を促す。
・患部そのものの滑走性を改善する。
・筋・腱に適切な伸張と収縮を与える。
このように段階的に考えることで、評価結果に基づいた運動療法の組み立て方を学んでいきます。
このセミナーで学べること
肘関節・前腕の付着部障害に必要な機能解剖学
腱付着部の構造と、牽引・圧迫・摩擦ストレスの考え方
Wrap around構造と、筋・腱・靱帯の滑走機能
外側上顆炎・内側上顆炎に関わる筋・腱の動態
疼痛テストや皮膚の滑走を利用した評価方法
組織間滑走を改善する選択的な治療操作と運動療法
こんな方におすすめです
外側上顆炎・内側上顆炎の評価と治療を深く学びたい方
肘関節・前腕の機能解剖を基礎から整理したい方
付着部障害が長引く理由を組織の構造から理解したい方
筋・腱・関節包の滑走性を考慮した評価を身につけたい方
ストレッチや筋力トレーニングだけでは改善しない症例に悩んでいる方
解剖学的な根拠に基づいて治療を選択できるようになりたい方
「どこが痛いか」から、「なぜそこに負荷が集中するのか」へ。
肘関節・前腕の付着部障害を理解するには、筋・腱の付着部だけでなく、関節運動に伴う組織の動態と、周囲組織との関係を捉えることが重要です。
筋・腱がどこに付着し、どのように滑走し、どのような力学的ストレスを受けているのか。
その機能解剖を理解することで、疼痛評価の意味が明確になり、治療対象や運動療法の選択にもつながっていきます。
赤羽根先生の肘・前腕・手関節深掘りシリーズ第1回では、付着部障害の病態理解から具体的な評価・治療までを、機能解剖学に基づいて体系的に学びます。
肘関節・前腕の治療を、より深く、より具体的に考えるためのセミナーです。
シルバー・ゴールド会員:無料(要申込)
プライバシー保護
1999年:吉田整形外科病院
2009年〜:さとう整形外科
理学情報ジャーナルへの執筆や理学療法、理学療法学に関して多数の論文を発表。
【弊社発行書籍】
「肩関節拘縮の評価と運動療法 改訂版」2023年5月
「腰椎の機能障害と運動療法ガイドブック」2017年5月
「機能解剖学的にみた膝関節疾患に対する理学療法」2018年3月
「肩関節拘縮の評価と運動療法 臨床編」2019年3月
「五十肩の評価と運動療法」2019年9月
「一流の臨床思考」2024年3月
【他社発行書籍】
「脊椎圧迫骨折の病態理解と運動療法」2017年9月
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