臨床に役立つ歩行運動学
— 見えている歩き方を、力学で説明できるようにする。
理学療法士で工学博士の畠中泰彦が、歩行の運動学と運動力学を解説します。
全3エピソード/ブロンズ・シルバー・ゴールドのどのプランでも視聴できます・30日間返金保証
書籍『臨床に役立つ歩行運動学』と連動した番組です。著者の畠中泰彦は、理学療法士でありながら工学の博士号を持ち、臨床歩行分析研究会の会長も務めてきました。本番組では、書籍の第1章・第2章・第4章にあたる内容を本人が解説します。
目指すのは、「見たまま」で終わらせない歩行分析です。8つのフェーズという共通の物差し、効率を生む4つのロッカー機能、関節モーメントと筋活動の関係。力が働くから、物が動く——この視点で歩行を追うと、崩れた歩き方が「なぜそうなるのか」まで説明できるようになります。

この番組の3つの特徴
書籍連動番組は、書籍では伝えきれなかった内容・文章では伝えづらかった部分を、著者自らが解説する番組カテゴリです。本番組は、工学と臨床の両面から歩行を扱う『臨床に役立つ歩行運動学』と連動しています。
現象の説明を、力学の言葉で組み立てる
講師は理学療法士であり、工学の博士号を持つ研究者でもあります。「膝が崩れる」「骨盤が引ける」といった現象を記述して終わらせず、どんな力が働いた結果そう動いたのかを筋道立てて説明する——その思考の順番を学べます。
8つのフェーズと4つのロッカーという物差し
IC(初期接地)を起点にした8つのフェーズ、各フェーズの標準的な関節角度、そして効率を生む4つのロッカー機能。歩行を見るときの物差しが揃うので、「どこから見ればいいか分からない」がなくなります。
異常歩行を、患者が選んだ結果として読む
トレンデレンブルグとデュシェンヌ、分回し、バックニー。これらは悪い癖ではなく、今の身体でいちばん楽に歩くための答えです。代償をただ止めるのではなく、なぜ必要になったのかをたどれるようになります。
書籍の要点を、図解で先取り
「フェーズ」「ロッカー機能」「弾性エネルギー」——歩行を力学で読むための3つの土台です。まず図でつかみ、番組では著者本人の解説で理解を深めます。

1つのイベントと8つのフェーズ
歩行を語るための共通の物差し。踵が接地するIC(初期接地)を起点に、立脚5相・遊脚3相へ分ける。各相の標準的な関節角度を持っておくと、「曲がりすぎ」「伸びない」を数字で言えるようになります。

転がって進む4つのロッカー
踵・距腿関節・MP関節・趾先へと回転軸が移っていくことで、身体は最小のエネルギーで前へ進みます。どれか一つでも詰まると、歩行は「転がる運動」から「持ち上げる運動」に変わり、患者は一気にしんどくなります。

蹴るのではなく跳ね返る
踏み返しの推進力は、筋が強く縮むからではありません。立脚後期に腱や筋膜が引き伸ばされてエネルギーが蓄えられ、それが放出される——カタパルト機構です。だから遊脚を強化しても歩行は速くなりません。
担当講師:畠中 泰彦
1985年 京都大学 医療技術短期大学部 理学療法学科卒業。京都府立医科大学附属病院 リハビリテーション部 技師を経て、1990年 立命館大学 理工学部 基礎工学科卒業、2008年 同大学院 理工学研究科 総合理工学専攻 博士後期課程修了(博士(工学))。吉備国際大学を経て2009年より現職。臨床歩行分析研究会の会長を歴任。専門はバイオメカニクス、スポーツ工学、リハビリ工学、運動療法、装具療法。著書に『臨床に役立つ歩行運動学』(運動と医学の出版社)、『臨床歩行計測入門』(医歯薬出版)、『臨床実習のための歩行分析トレーニングブック』(金原出版)、『姿勢・動作・歩行分析』『理学療法のための筋力トレーニングと運動学習』(羊土社)など。
エピソード一覧
- ①「観察」と「分析」は何が違うのか
- ②歩行周期の構造化:1つのイベント(IC)と8つのフェーズ
- ③矢状面から観る理由と、目線の高さという観察戦略
- ④LR・TStの標準関節角度(股関節20°/膝15〜20°屈曲/足関節10°背屈)
- ⑤母趾MTP関節60°背屈と踏み返しの効率
- ⑥グランドクリアランスを支える下肢3関節の運動連鎖
- ⑦効率を生む4つのロッカー機能(ヒール/アンクル/フォアフット/トゥ)
- ⑧ヒールロッカーに潜む二重の運動連鎖(前脛骨筋・腓骨筋・大腿二頭筋)
- ⑨足部剛性の切り替え(ショパール関節軸とスプリング靭帯)
- ⑩等尺性収縮とカタパルト機構(エラスティック・リコイル)
- ⑪力の伝わり方と代償の考え方(HATモデル:上半身は乗客、下肢は駆動系)
- ①外力(床反力)と内力(筋収縮)の釣り合いから中身を推し量る
- ②関節モーメントと筋活動は同じではない(熱産生とエネルギー効率)
- ③IC〜LR:大殿筋・ハムストリングスの事前活動(「泥縄」を避ける)
- ④膝:大腿四頭筋の遠心性収縮による衝撃吸収
- ⑤足:前脛骨筋の遠心性収縮とヒールロッカーの制御
- ⑥MSt〜TSt:筋力強化より「アライメントの適正化」
- ⑦遊脚期に大きな筋力は不要——足部約800gと装具療法の論理
- ⑧MTP関節を考慮した足関節モーメントの再評価
- ⑨単脚支持期の側方制御と「足の三角筋」(中殿筋・小殿筋・TFL・大殿筋上部)
- ⑩大殿筋の回旋制御とTHA後療法への応用
- ⑪ハムストリングス・膝窩筋・足部内在筋による精密制御
- ①異常歩行を「患者が選んだ、いま最も楽な歩き方」として読む
- ②チェックシートを埋める作業ではなく、現象から原因をたどる分析へ
- ③トレンデレンブルグ vs デュシェンヌ——高負担戦略と省エネ戦略の差
- ④筋力回復に伴う戦略の変化を、予後予測に活かす
- ⑤体幹・骨盤:多裂筋の萎縮と骨盤の後傾/レトラクション
- ⑥膝:ウォブルから膝折れへ、クアドリセップス・アボイダンス、ラテラルスラスト
- ⑦足部:踵脂肪体(ヒール・ラジエーター)、ローヒールとフットスラップ
- ⑧クリアランス確保の戦略(分回し/骨盤挙上/ステッページ)とエネルギーコスト
- ⑨トードラッグとフットドロップの厳密な使い分け
- ⑩大腰筋の「神話」と90度の法則
- ⑪環境設定とCPG——課題難易度の調整で神経回路を賦活する
※各エピソードは書籍『臨床に役立つ歩行運動学』の章内容に対応しています。内容は変更する可能性があります。
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連動書籍
この番組は、書籍『臨床に役立つ歩行運動学』と連動しています。番組とあわせて読むことで、歩行の運動学・運動力学から異常歩行の分析までの理解が深まります。

臨床に役立つ歩行運動学
臨床歩行分析研究会の会長を歴任し、研究者としても臨床家としても歩行に向き合ってきた畠中泰彦による一冊です。歩行周期のフェーズ定義から、運動学(キネマティクス)と運動力学(キネティクス)、筋機能、異常歩行の分析までを体系的に収載しています。
通して読んでも、臨床で出てきた疑問から必要なページだけを引いても使えます。読んで、試して、また読み返す——そういう使い方を想定して作られた本です。
講義を体験する
書籍で学び、映像で確かめ、
臨床で再現する
書籍連動番組は、UGOITA Plus の全プランで視聴できます。










































