09.27 【吉尾雅春先生】歩行再建を目指すための臨床推論〜姿勢制御と神経学的視点から紐解く脳卒中患者の歩行〜(LIVEセミナー/ZOOM)
商品説明
【講演内容】
脳卒中患者の歩行を片麻痺歩行として一括して称することがある.
その歩行分析も表出された歩容などをもとに運動力学的になされることが多い.
しかし,脳卒中患者の歩行の問題の根源は脳にある.脳卒中患者の歩行再建に取り組むに当たり,その背景となる病態の理解を、脳を中心に進めてみる必要がある.
脳卒中に伴う姿勢制御・歩行障害を小脳テントの上下に分けて説明することは必ずしも妥当なことではないが,それぞれに含む制御機構の特徴を理解して脳卒中患者の歩行障害をみると歩行再建のヒントを得やすい.
小脳テント上では認知系としての視床,頭頂葉楔前部,島,前頭連合野,実行系としての背側運動前野,補足運動野,運動野,基底核,視床,感覚野とそれぞれに絡む神経線維は歩行にとって重要なシステムを形成している.小脳テント下では前述したシステムに関連すること以外に注目すべきことは自動的な歩行に不可欠な脊髄小脳神経回路の存在である.梗塞あるいは血腫の部位および広がりと浮腫は脳の血管を圧排し,脳のシステム障害を複雑化する.徐々に改善はするが,歩行障害があるということは皮質脊髄路だけでなく,歩行に影響を及ぼす何らかの脳のシステムが障害されていることを意味する.それらを理解しながら歩行練習に取り組んでいくことが必要であると考えており,その具体的な考え方や戦略を提示したい.

【学習目標】
姿勢制御と歩行に関連する脳の基本的なシステムを知る。
小脳テント上の姿勢制御および歩行の認知・実行系とその障害による病態を理解する。
小脳テント下の姿勢制御および歩行の自動的なシステムとその障害による病態を理解する。
脳卒中に伴う血腫や浮腫などによる血管の圧排と病態との関係を知る。
シルバー・ゴールド会員:無料(要申込)
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中国労災病院勤務,星ヶ丘厚生年金病院,有馬温泉病院,協和会病院に勤務
1988年 兵庫医科大学第一生理学教室研究生(1988~1995年)
1994年 大阪学院大学商学部卒業
1994年 札幌医科大学保健医療学部 講師・同解剖学第二講座研究員(1995~2006年)
2002年 博士(医学,札幌医科大学No.2089)
2003年 札幌医科大学保健医療学部 教授
2006年 千里リハビリテーション病院 副院長,現職
2007年 死体解剖資格
【著書】
運動療法学総論第4版.2017,医学書院.
運動療法学各論第4版.2017,医学書院.
神経理学療法学第2版.2018,医学書院.
脳卒中理学療法の理論と技術第5版.2025年,メジカルビュー社.
症例で学ぶ「脳卒中のリハ戦略」.2018,医学書院, 他
【その他】
2014年 日本神経理学療法学会 代表運営幹事
2021年 一般社団法人 日本神経理学療法学会 監事
2024年 一般社団法人 日本理学療法学会連合 監事
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